臨床心理系大学院の研究室訪問&メールの送り方で社会人が注意するポイント【実際例付き】

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臨床心理士/公認心理師育成に大学/大学院で携わってきた教員側からの視点で、且つ社会人に特化した形で研究室訪問の注意点を解説します。志望動機や研究計画はもちろんですが、訪問ならではのポイントとして「常識的」であるかが問われています。実際例も最後にありますので確認してみてください。

目次

研究室訪問とは?

志望する大学院を受験する前に志望する先生の研究室を訪問する制度があります。
以前は、必須であるところが多かったのですが最近では、希望者のみや、受け付けていないところもあります。
募集要項や入試説明会で研究室訪問をすべきかどうかの情報をまずは得ましょう。以下のような案内があったりします。

大学院入試要項(例)
ー出願前の事前連絡等についてー
事前面談 が必要です。志願者は、指導を希望する教員(未定の場合は、心理学研究科主任)に、第一回入試の場合は 6 月第 2 週までに、第二回入試の場合は 11 月第 2 週までに必ず連絡すること
・なお、事前面談の申込は、本学心理学研究科事務(e-mail:○○○○@××××.ac.jp)まで問い合わせること。追って、教員の連絡先をお知らせします。

研究室訪問の目的は、対象の学生が当該の大学院で学べるかどうか教員と確認する。ということは一般的な見解でしょう。
もちろんその目的もあるので訪問の際は、研究計画を中心に自分を説明できるようにポイントを押さえておきましょう。
そのポイントをまとめたものや、社会人が陥りやすいミスは次の記事にありますのでよければ参考にしてください。

隠れた?研究室訪問の目的

ただ、自身や同僚の経験から、教員立場で隠れた目的があります。それは…
「常識ある人がどうか」をみている。
です。

隠されているとはいえ、これは明日から身につけられるものではないし、言ったところでどうにもならないので教員として特に言わないというか、考えてみれば当たり前のことでもあります。学部に比べて少人数で学生を指導するのでグループの輪を乱すような人であると困るわけです。

特に、社会人に特化していうと、社会人からわざわざ心理の大学院を目指す人はいい意味でも(悪い意味でも)変わっている人が多いというのは皆さんの周りの社会人ご学友をみても実感するところでしょう。いい意味でユニークで情熱あれば教員としては、問題ないですし、僕もそんな社会人学生から学ぶことが多いです。

が、繰り返しになりますが、輪を乱されると困るので「常識力」をみています。逆に言えば、常識的な対応であれば過度に訪問に対して不安がる必要はありません。むしろ、社会人の方々の方が大学組織よりよっぽど常識的な部分を持っていると思うので自分らしく普通にしていればいいのです。

社会人への研究室訪問の際の注意点

というわけで、「常識力」をみているわけです。そこで社会人の方に注意しておいてもらいたいのは、普段常識的な人のはずが、アポを取る際や訪問の際に自分のアツイ気持ちをぶつけまくってしまう危険性です。学部を耐え、大学院がみえてきて志望する先生に会えるとき思いが炸裂することわからなくもないのですが、「常識的」に押さえましょう。

もちろん、社会に裏打ちされたアツイ動機を持っていることは大事なことで社会人の方にメリットがあります。
自分の今までの経歴と大学院にまで行って学ぼうとしている流れをきちんと「物語」として伝われば好印象です。

しかし、聞いてもいないのに経歴や目指したきっかけ、そして夢物語的な研究/臨床計画を話すことは控えましょう。
それは、ゼミで輪を乱すことを連想させてしまうでしょう。

研究室訪問&メールの送り方とアポの際のポイント

これまで述べてきたように、社会人の研究室訪問&メールの送り方は、「常識力」を見られている部分が大きいです。先述したように、社会人の方々の方が大学組織よりよっぽど常識的な部分を持っていることが多いので、ご自身の社会人経験を踏まえて常識的にこなせば問題ありません。

むしろ、大学事務の対応や教員の非常識な対応に腹を立てることすらあると思います。学ぶことはそうしたことをこらえる部分もありますが、大学の方の非常識さでマッチングしないような場合は、無理して志望しない方がいいことすらあると私は考えています。後々、そこで学んだとしても学ぶための関係が築きあげられないからです。

以下に社会人が実際の研究室訪問で作成したメール例を許可を得たうえで記載します。参考程度に自分らしく作り上げることがよいでしょう。

メールとアポの実際例

○○大学 
○○○○研究科 事務室
ご担当者様

本年度、貴校 ○○○○研究科○○専攻博士前期課程の受験を希望しております、心理 花子(しんり はなこ)と申します。
出願前の事前面談の申込みをさせていただきたく、ご連絡をさせていただきました。
臨床 太郎 先生に面談を申込みさせていただきたく存じます。

 私の経歴は、株式会社××××で「メディア担当」、 転職後××××の「広報」の仕事にたずさわって参りましたが、仕事を通して~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~についての問題意識を持ちました。 そして、基礎から心について学びたいと考え、2度目の大学として、 現在、○○○○大学 心理学部心理学科4年に在籍しております。

  大学院進学の動機は、学びを通して、~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と考えるようになりました。
そのきっかけは、○○先生の研修会『~~~~~~~~~』において、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~というお話です。 また、御著書『~~~~~~~~~~~』を拝読し、 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~について述べられており、 その技術を学びたいとも思いました。

  考えている研究テーマは、「~~~~~~~~~~~~~」です。 ~~~~~~~~~の研究を通して~~~~~~~~~(自身のミッション)~~~~~~~~~~~~~~~~につなげていければと考えております。
 そのために、○○のもとでご教授賜りたく志望した次第です。
何卒よろしくお願い申し上げます。

○○大学
心理学部心理学科4年 心理 花子(しんり はなこ)
電話: 090-11111-1111
メール: ~~~~~~@~~~~~~~

メールでアポを取る際の注意点

ポイントは、長々書かないことです。研究室訪問の時期になると、教員には特にたくさんのメールが届くのでなるべく大事な部分を簡潔に書く方が良いでしょう。合わせて、経歴、大学院進学の動機、研究テーマは大事な部分ですので、流し読みでも目につくように文頭にしておくと訪問の際の話題になるかもしれません。

返事があって研究室訪問が許可された場合は、いくつかの候補日時を広く伝えておくと良いでしょう。

注意

大きな間違いではないですが、「○○教授」と書くより「○○先生」と書く方が無難です。
本来「教授」は肩書きであって敬称ではありませんので、あらたまった文書で「〇〇教授」と書くのはおかしいとの考え方もありますし、HPが更新されていないだけで肩書きが変わっていることもあるからです。
大学教員の呼び方は以下の動画も参考にしてみてください。

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この記事を書いた人

沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師)のアバター 沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師) 医学博士/臨床心理士/公認心理師

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