なぜ、心理検査の実際が見えないのか




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謎のベールに包まれている心理検査

どんな心理検査・評価法があるのか、すべてはわからない

心理の専門家外からすると、「謎」のベールに包まれている心理検査。その理由は….

心理の専門家だって「謎」だと思っているのが事実だと思う。

そんなことをいうと怒られてしまうかもしれないけれど、正直謎です。だって、おそらく何万っていう心理検査が世の中に出回っているし、あの映画とかで出てくるロールシャッハテスト(インクのシミとかを見るやつ)一つとってみても、評価・判定の仕方が派閥によって結構違う(日本では、片口式、エクスナー式、とか)わけです。

心理検査の内容が世に出回ると困る

実際、ここで、ロールシャッハテストについてピンと来てない人のために、本物ではないにしろインクのシミの画像とかを出しておこうとも思ったけれど、ロールシャッハテストを超~~~~真剣にやっている心理士さんからすると、出してほしくないものなんですよね。「初めて見た」ときの反応を検査としてやりたい人もいるから。

名人芸として評価する検査もあって、後輩に伝わりにくい

それは本当にその通りで、そこまでこだわってやっている人の心理検査の解釈ってそれはもう名人芸なんです。毎週カウンセリングをやって1年後に展開すること柄の予言がされていたり。ただ、そういう名人芸ってなかなか後輩に伝わりにくい。職人の技を継ぐ人がいないと、ニュースでよくやっていますが、心理士の世界のある検査についても継ぐ人がいない検査がこれからどんどん増えてくると思います。

まとめ

といわけで、心理検査が謎なのは

検査の種類が何万とある
× 検査のために内容が公開されにくい
× 検査者が育成しにくい

などが、理由としてあげられるでしょう。

良い心理検査を受けるには?

逆に利用する立場からすれば、心理検査を受けるにあたって

いくつかの検査について精通していて
× 検査の内容についてしっかり説明してくれて
× 検査についてしっかり教育を受けている

心理士が安心ということですね。

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この記事を書いた人

沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師)のアバター 沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師) 医学博士/臨床心理士/公認心理師

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