自粛警察の心理を知ろう




目次

はじめに

自粛警察の心理について臨床心理学の観点から書こうと思います。

本記事は、これからはじまるオンラインの大学講義に向けてのテスト記事になります。心理で検索したら「自粛警察」がトレンドに入っていたので、アクセス数が本当に伸びるのかのテストです。なーんだ、それなら読むのを辞めようと思った方。そうです。人は、「情報」によって行動が決まります。そりゃそうか。けれど、読むの辞めずに読んで見ようと思った人もいますよね。その差はどこから生まれるのでしょうか。それを考えることが自粛警察を理解するのに役立ちそうです。

Google Docs
Post-Traumatic Stress Disorder.pdf

取り締まりたくなる背景

「読む・読まない」の行動は、おそらく「大学講義のテスト記事」や「アクセス数」という言葉に反応したのだと思います。そこから距離を置きたい気持ちが生まれた人は読まないし、そうでない人は読む。

ではなぜ距離を置きたい気持ちがでるかというと、認めたくないものがあるからですね。大学(講義)にいい思い出がない人や、テスト記事というくくりが嫌な人、アクセス数稼ぎが様々な理由で嫌な人がいるわけです。嫌なわけですから、自分の中にももちろん取り入れたくない。はっきりいって「敵」です。「敵」ですから距離をとるだけでなく場合によっては、無きこと(者)にしようと攻撃する。

と、ここまで読むととーーーっても当たり前のことを言っていますが、自分にとって嫌なものは「自分」の中には「取り入れたくない」ものです。極端にいえば見たくもないし、存在自体が許せないのです。

警察は犯罪の存在を許さずを排除する仕事もの。自粛警察は自粛をしていない人の存在を許さず排除する集団。というわけで、自分の中にその排除する対象があってはいけないのです。

(自粛)警察も人の子・・・

が!ここで、臨床心理学の考え方です。臨床心理学では心理療法やカウンセリングの実践を通して、人にはいろんな気持ちがあるし、想像もつかないような行動を起こすことを前提にしてそれを扱っています。「気持ち」でいえば、例えば恋人として最初は、「もう最高!めっちゃ好き!運命だ!!」という相手と付き合っていてもそのうちに「アレ、ちょっと違うかも」という思いを持つ。その「好きな部分」と「嫌いな部分」が共存できれば関係は維持されるし、「嫌いな部分」が勝ると好きで一緒に行ったディズニーランドのシンデレラ城前であっても別れる。新婚でも成田空港の出国ゲートでも分かれる。子どもは、「ママスキー」と言っていたと思ったら「ママーダイキライー」と、必殺手のひら返しをして困らせるわけ。

何が言いたいかというと、基本的に成長したり関係の中で生きていくということはいろいろな気持ちや行動を持っている状態というわけです。

さて、自粛警察の皆様は「自分だって遊びたいのに!」という気持ちはある一方で、「自分は正しく『自粛』している。」と思っているのだと思います。偉い。いや、皮肉ではないし間違ってもこの記事は自粛警察を批判する記事じゃありません。(目的はトレンドの記事を書くとアクセス数がどれくらい伸びるかです)

何が怖いかってネット上で叩かれて炎上するのが怖い。そう、ここでは詳細に述べませんが「怖い」とかもそうですが、お伝えしているとおり「(自粛警察)の攻撃や非難」の心理として、対象を自分の中にはない「外」のものとして捉えているわけです。

でも、基本的には多くのことは内にあるわけです。犯罪をこの世から排除する警察ですら、内部で犯罪があるのはご存じの通り。さらに権力が強い警察であればあるほど、内部の犯罪に対して隠ぺい体質になるのも想像がつくでしょう。

まとめ

というわけで、この記事で自粛警察の一人一人が本当に人を叩けるほど「自粛」しているかの検証なんてできるわけないのですが、叩きが強い人ほど、主張の背景にあるものとして「自分には自粛を逸脱するような気持と行動が無い!」と思ったり考えているわけです。この記事のようにアクセス数稼ぎたくて警察のふりをしている人は別だけど。と書いて思ったが、そういう人も結構いるのかもしれませんね。ネット時代の心理。

いずれにせよ、人を叩いたり攻撃する場合には、自分の実際のところの行動や気持ちは数段上に棚上げしないと成立しない、あるいは人に禁止する・自粛を促すということは、自分を不自由にしてしまう部分があるということですそう、パトカーだけが誰も守らない見通しの良い道で60km制限を遵守して走行しているように。妻ちゃんが桜を見にいっただけでめっちゃ叩かれる安倍総理のように。別に自粛警察がいい悪いではなく、そういうものですということです。と、ここで仮に、「自粛警察は自分の行動を不自由にするからやめた方がいいよ!!」と自粛警察への自粛検察のようなポジション記事になるとちょっとした主張さえも自粛しないといけない何かになりかねないので、もう一度いいます。別に「自粛警察」がいい悪いという話じゃなく、心理解説です。だから叩かないでね。♯StayHome

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この記事を書いた人

沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師)のアバター 沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師) 医学博士/臨床心理士/公認心理師

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