漢字が書けない子への対策
漢字書字に関する研究動向
漢字が「書けない」ということについて研究をまとめた研究から考えます。
[sanko href=”http://www.bunkyo.ac.jp/faculty/human-in/nyuushiannai04/” title=”漢字書字に困難のある児童生徒への指導に関する研究動向” site=”岡本邦広” target=”_blank”]
漢字が書けない子の特徴
漢字が書けないで困っている44人のうち,自分の学年より下の漢字を半分以上書けなかった人は36人だった【81.8%】その中には、漢字だけでなく、ひらがな、カタカナが書けない子もいたし、逆に漢字の方が書ける子もいた。
>漢字が苦手な子は、自分の学年より下の漢字を半分以上書けないことが多い
間違え方の特徴
形態の誤り、意味の誤り、音韻の誤り(読み方の間違い)、過不足や微細な誤り(トメハネがへん)、鏡映(鏡文字),バランスの悪さ、筆順が不正確、方向の間違いなど様々
>間違え方は多様
「書くこと」が難しい理由
視覚記憶(目で見て記憶すること)に関する研究が最も多く,次いで協調運動(不器用さ)や不注意に関する研究でした。
>認知機能や感覚を理由にしており、「努力不足」について指摘する論文はみあたらない。
指導方法の例
視覚法
当該漢字の読み方を口で言いながら何回も繰り返して書くという通常の学習方法
>この方法がうまくいかないのなら、違う作戦を使うべし!
聴覚法
上記の研究をまとめた研究では
聴覚法がどの研究でも使われ、指導効果も確認されています。
聴覚法とは,漢字の成り立ちを音声言語化して覚える方法であり,
例えば,親は「木の上に立って見えるのが親」というように,漢字を部分に分解して、子どもが形態と位置について想起できるように,音声言語化して覚える方法です。
もちろん、漢字の成り立ちを伝える方法も含まれますが、たとえば、「浴」であれば,さんずいは水の流れの形,谷は山と山の間の低い所にある水の出口の形など、漢字の成り立ちでは「漢字」が説明に含まれることから、結局、漢字が苦手な子どもの場合、形態を想起しにくいかもしれません。
というわけで、FromUでも漢字が苦手な子については、子どもの想起しやすい情報でコジツケて漢字を覚えていく方法がおすすめ。
FromUでは、特別支援教育に携わっている武田先生と協力して、聴覚法で漢字を覚えていくアイデアを現在まとめ中&公開していますので、参考にしてみてください。
[sanko href=”https://fromu.jp/uncategorized/コジツケ漢字” title=”コジツケ漢字” site=”※新しいタブで開きます” target=”_blank”]
2年生の一部を公開します。2、3、4年生の完全版の公開を希望の方は、以下リンクのNoteサービスよりご利用ください。
他には…
- 粘土を使う
- 漢字パズルを使う(下参照)
- 書き出し部首などヒントを提示して書いてもらう
- 既習漢字との共通部分を色で強調して提示して,まとまりとしての知覚を促す
漢字への抵抗感をなくすのが先決
なんでもそうですが、イヤイヤだと余計に覚えないし、余計に嫌いになるので、まず抵抗感をなくすことが第一ステップです。先述したコジツケ漢字もアイデアを面白がって勉強しはじめる子もいます。また、下のようなものを参考にしてみても良いでしょう。
本当、自分を振り返っても、いかに楽しく勉強できるかがポイントですね…
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ここまで読まれた子育て中の方に…+αで役立つFromUオリジナル情報です。
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