子ども(幼児)が新型コロナウィルスで入院して会えない体験

新型コロナウィルスのオミクロン株が出現し、第六波を迎えています。報道によると子どもの感染が増えているようです。子どもが入院して強い不安を経験をする(している)親も増えてくることでしょう。そこで、子ども(幼児・3歳)が、コロナに感染して入院した経験について書こうと思います。

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もちろん個人的な経験なので、一般論として参考になるものではありません。子どもの発達を専門とする心理学者のコラムですが、もうそんなの関係なく不安だったという話です。ただ、当時の私がとても不安だったのは経験者が他に少なかったことです。新型コロナウィルスには、「想定外」「未知」というキーワードが上がりやすくそれが多くの人にとって先の見えない不安に陥れていると思います。そこで、見通しの一つになればと思い封印していた体験を書くことにしました。

結論からいって、私は支援くださった医療従事者の方々にとても強い感謝をする体験ことになりました。無事、元気になって子どもが戻ってきたからです。この記事を読んで不安に思っている方についてもお子さんが無事戻ってくることをまずはお祈りいたします。

それでも強くなる不安

が!正直、最初は「感謝」とか「安心しよう」とか、そんなこと一つも思えませんでした。不安だからです。人は不安だと、その不安があふれて人を疑ったり、八つ当たりしたくなったりするものです。恥ずかしながら私もそうでした。当時は子どもが入院すると感染対策の理由で親の同伴ができなかったので、不安な想像が膨らむばかりです。私としては、重症化そのよりも一人でさみしくないか、人間不信になって帰ってくるんじゃないかとかそっちのことが心配でした。

防護服な人たちに囲まれて入院治療をされていると思っていましたから。ことのはじまりは子どもが実家で熱を出したので父親である私もPCR検査を受けた方がいいという妻からの電話でした。その頃子どもは実家にいたので私自身が感染している可能性は低いと思ったのですが、PCRの結果も陰性。私が陽性疑いのときは電話ボックスみたいなところに入れられ尚且つ完全防護服の人が検査キット片手に手を伸ばしてくるわけですよ。

もう人扱いじゃない。体ばかりに配慮されて心は配慮されないんじゃないか。きっと自分の子どもも数日間こんな目にあわされるんだ。と、子どもの入院中は気が気ではなかったです。仕事もあまり手がつかずでした。しかも、3歳で事態がよくわからない年齢。電話も使えません。特別な救急車にのっていくときは大泣きだったようです。しかも、感染・病床の観点から親の同伴入院は不可。仕事までキャンセルしていたのですが、横にいることさえかなわない入院期間でした。(親も)子も観念して救急車に乗る直前に子どもの最後の言葉は、「僕、何歳?」…命の質問に感じました。

子どもが退院して学んだこと

今、あのときの私と同じように子どもが入院して気が気でない不安な親が増えているかと思います。もう元気に戻ってくることを待つしかないと思います。タイムマシンで当時に戻ったとしても自分自身にかける言葉はありません。ただ私の事例をいえば、退院して迎えにゆくとき子どもはスキップ・ジャンプして戻ってきたということです。そして、今も別件で同じ病院にいくことがあっても、嫌がらずに行きます。そしてたまに当時のことを「ぼく頑張ったよねー。」と、まだたどたどしい言語能力で誇らしげに当時のことを語ります。

その話から、入院中、病院の看護師さんや保育士さんが本当によくしてくれていたことがわかりました。紙でおもちゃを作ってくれたり、ボタンを押すとすぐに駆けつけてくれたり。そして、最後に退院メダルを作ってくれてたり。現場には本当に感謝です。病院に対して不安に思っていたことは、自分に対しての不安なのだとも思いました。きちんと心ある子育てができているかどうかです。でも、やっぱりコロナ禍は事例が少なくて、先が見通せない不安を高めますね。

病院で作ってもらったオモチャやメダルたち

何が起こるかわからないこのご時世で、子育てに限らず先が見えない不安はこれかも続くとは思います。私はこの経験で、将来の不安よりも子どもと関われている「今」を大事にしようと思いました。また、子どもの持っている強さを改めて感じました。子どもの入院で心配の中にある親たちにとっても、安心が訪れることお祈りいたします。
そして、今日も見えないところでコロナと戦ってくださっている関係者の皆様に感謝します。

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この記事を書いた人

沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師)のアバター 沢 哲司(医学博士/臨床心理士/公認心理師) 医学博士/臨床心理士/公認心理師

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