力動的心理療法のインテーク面接
2020.02.20


目次
インテーク面接の基本
アセスメント面接の結果として、被面接者の手に余る問題を同定する。患者一人では手に余る問題が見えてくる。面接者はそれを被面接者の問題であると仮定して、被面接者に明確な言葉で提示する。次に、提示した仮定に対する被面接者の反応を見る。被面接者が言語的、非言語的に仮定を真実だと判断すれば、仮定は合意的真実(consensual truth)になる。
1. クライエントに面接に関する構造を説明する。
2. クライエントに自分を語ってもらう。
→その最初の質問はopen ended questionから始める。
3. 質問に対する被面接者の反応を見て次の対応を決める。
4. 被面接者の醸し出す雰囲気と、語る内容から成り立つ文脈を追う。
5. 被面接者の話が途切れた場合、あるいは曖昧な場合
→文脈から離れずに話を続けるよう、また曖昧を取り除くように励ます。
6. 面接者の理解を確かなものにしていくために、被面接者の連想の文脈を変えないようにしつつ、的を絞った具体的な質問をしていく。時に、「はい」「いいえ」で答えられるclose ended questionの使用も必要になる。的のしぼり方はOpen endedからclose endedの順が原則である。
7. インテーク面接では、主訴、現病歴の聴取が必須となる。
アセスメント
来談理由と現在の問題
それでは、お子さんについてのお話をお伺いします。
まず、お子さんのどのような事でご相談されたいと思われたのでしょうか?
それはいつ頃、どのような経過から生じたとお考えですか?
発達史
- 現在の問題が生じる以前のお子さんはどのようなお子さんでしたか?
- そのころのお子さんとご家族との関係はどのようなものでしたか?
- お父さんとの関係は?
- お母さんとの関係は?
- ごきょうだいとの関係は?
- お友達との関係は?
- 担任やその他の学校の先生との関係は?
- おむつはいつ頃、どのようにして取られましたか?排泄訓練にはどのくらいの期間が必要でしたか?
- 生まれてくる赤ちゃんにどのような期待や心配を持たれましたか?
- 生まれたときにはどのような感想を持たれましたか?
- 分娩はいかがでしたか?
- 母乳でしたか?
- 離乳はいつ頃でしたか?
- つかまり立ちができるようになったのは?
- 初語は?
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