何度、同じこと言っても言うこと聞かない子への対処法


何度、同じこと言っても言うこと聞かない!
「何度同じこと言わせるの!」は、心理士が現場に行くとよく聞く怒りの声です。「切り替えなさい」「忘れ物ない?」「片付けしなさい」「叩いてはいけません。」・・・その『何度言っても繰り返すシリーズ』は星の数ほどありますよね。
では、どう対処したら良いのでしょうか。
答えは…
「言って聞かせる」という方法以外で習慣を作る
ことです。

何度、同じこと言わせるの!は、何度同じこと言ってるの!
小学校で働いていた時の子どもの名言があります。その子は、先生に「『漢字ノートを忘れてはいけません』って何度言ったらわかるの!」と毎週言われていました。
私が週1行くたびに、「何度言ったらわかるの!」と言われているので、おそらくもう毎日、何百回と言われているのだと思います。
そして、ある日、おそらく2000回を超えた時、とうとう歴史は動きました。
「何度言ったらわかるの!」
といつもどおり言っている先生に対して、
「何度同じこと言ってるの!」
とそこの子が言い返したのです。大事件です。私は(うわー先生、怒るだろうな・・・)と思ったら、その先生は、もともと熱心で子どものことをいつも考えているような先生なので
「ハッ」とした表情をしていました。
次の週、なんと彼は「今日も持って来られたね」と、褒められていました。漢字ノートに貼られたカレンダーにシールをその先生に貼ってもらっていたのです。
なぜ言って言うこときかせたくなるか
確かに、「何度言っても言うこと聞かない」状況の特徴として、あたりまえですが「何度も言われている」ということですね。
担任の先生と児童は、2001回の忍耐を超えたときに、その気づきを得ることができたようです。
熱心な先生や親ほど、「言って聞かせる」ことをしがちです。教室や生活は忙しいし、いちいちシールを貼るなんて選択肢ないですよね。
とはいえ、「言って聞かせる」が効果ないのなら、それが一番時間の投資に失敗しています。ちなみにその先生はシール貼りの方が、何度も授業を中断せずに済むようになって結果的に時短になったようです。
あとは、「言われて動く」人に成長してもらいたいのではなくて、「自分で考えて動く」人に成長してもらいたいのが多くの大人の目的だと思います。
そういう意味で、何度言っても動かず自分に従って動く子は、見込みがあると私は思うときがあります。一方で、社会の中で動いてもらう必要もあるわけで、どうしたら良いでしょうか。それに対して、心理学はありとあらゆる技を生み出してきたので、またいろいろ記事に出てくると思います。
一つ言えるのは!私は6歳から、「整理整頓をしろ!」と何百人に合計何億回と言われていますが、何度言われてもできるようにならないので、その記事を見つけるのに苦労することでしょう!ただし!こんな僕でも、ようやく心理の技?を使ってカギを無くすことを完全に克服した整理整頓術を手に入れたんです!その技もどっかにのっけるはずです(更新:下記に記事つくりました)。
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