たくさん会えば好きになる!?

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よく見かける人にいつの間にか…親近感!?

みなさん、いつも乗る通勤電車でよく見かける人とか、よく行く店の店員さんとか…
何回も見るうちに、だんだんと、親近感を持つことはありませんか?

これは人だけに限らず、モノや音楽にも同じことがいえますよねー。

例えば、CMで見たことある商品とかつい買ってしまったり…
よく耳にする音楽とか気づいたら歌っていたりしませんか?

このように、ある対象に何度も触れるうちに、その対象に好意を持つようになることを、心理学では…ザイアンス効果(=単純接触効果といいます。

例えば、営業職の場合なんかだと…昔は「足で稼ぐ」なんて言われていましたが…
これはある意味では、正しいのかもしれませんねー。

ここで、このブログを見てくださっている人の中には…

「えっ、職場に嫌な上司がいるけど、毎日あっているのに好きになるどころか、
むしろどんどん嫌いになってるのは、どーゆーこと??

…なーんていう疑問を持った人もいるかもしれません。

なので、本当に会えば会うほど、好感度は上がり続けるのか?ということと、
どれくらいのペースで会うのがいいのか?という2点について、
ザイアンス効果の研究を紹介します。

会えば会うほど好感度は上がり続ける!?

まず、「会えば会うほど好感度は上がり続けるのか?」については、「ザイアンス効果」の名前の由来となっている、ロバート・ザイアンスによる実験でわかっています。

この実験では、見ず知らずの他人が写った12名の写真を、1枚につき2秒のペースでランダムに86回提示しました。
ちなみに、86回の内訳は、事前に0〜25回(0回・1回・2回・5回・10回・25回)の接触回数を設定しています。

その後、好感度を0〜6の7段階で評価させたところ…

25回接触した写真の人物が一番高く評価されました。

つまり、好感度は接触回数に比例するということになります。

ただし、接触回数が10回を超えると上昇傾向が極端に落ちることがわかったそうです。

つまり、よく見たり繰り返し接することで、好感度や印象が高まると言われているものの、ひたすら接触回数を増やし続けることで好感度が上がり続けるわけではないということです。

では、どれくらいのペースで会うのが効率的なのでしょうか!?

どれくらいのペースで会うのが効果的か!?

ザイアンス効果の効果的なペース」について、2008年のノートルダム大学の研究でわかっています。

この研究では、男女200万人を対象に、全員が行った800万件の通話を分析したそうです。

その結果、最低でも15日に1回のペースで相手とコンタクトを取らないと、好意が薄れていくことがわかっています。

つまり、15日に1回以上に、頻度を高くすると好意が増し、それよりも低くすると好意が減っていくということです。
なので、相手との親密度を増したいのであれば、10日に1回程度の接触を意識すると良いかもしれません。

アオジュン考察

ですので、例えば、営業職では、新しい顧客の場合では…

とにかく最初の3ヶ月くらいは、最低でも10日に1回のペースで足を運ぶことが効果的だということですね。

その他にも、恋愛のケースでも同じですね。

例えば、好きな相手がいる場合には、10日に1回のペースで会うと好感度が高まるかもしれません。

ただし、10日に1回っていうと、お互いに社会人の場合なんかだと…

人によっては、なかなかのハイペースかもしれません。

もちろん直接会うことが効果的かとは思いますが…

ここでいう「接触」とは、実際に会って話をすることだけに限らず…

例えば、電話とかLINEや電話のやりとりでも効果があると言われています。

なので、営業職のケースでは…

例えば、「月に1回の訪問と2回の電話」

恋愛のケースでは…

例えば、「最初のうちは10日に1回のペースでL I N Eや電話」
そして、その後、仲が深まったら「デート」といった流れが効果的かもしれません。

ただし、ザイアンス効果には、1つ注意点があります!!

それは、本当に相性が悪かったり、嫌いな人に対しては、効果を発揮しません。

…むしろ逆効果になります。

なので、最初に話した、嫌いな上司はこのケースに当てはまりますね。

ですので、この効果は前提として、ある程度の好感があることが条件となります。

他にも、極端に接触時間が長すぎたり、極端に接触回数が多すぎるのも「しつこい人」 という印象になって、逆にマイナス評価になってしまう危険もあります。

いずれにしても、この効果はオプション的なものということだけは、くれぐれも忘れないでくださいねー。

ちなみに、このたくさん会えば好きになる!?」」はアニメーション付き動画として、youtubeで解説しています!

よかったら併せて見て頂けると幸いです!
より参考になるかもしれません!!
最後までお付き合いいただきありがとうございました!

アオジュン心理学研究所でしたーーーー!!

参考文献(サイト)

・齋藤勇監修『図解 心理学用語大全』誠文堂新光社2020年
・齋藤勇監修『本音を見抜く心理学』新星出版社2020年
・ゆうきゆう監修『マンガでわかる!心理学入門』西東社2018年
・DaiGo『コミュ障でも5分で増やせる超人脈術』マキノ出版2019年
・ROBERT B. ZAJONC(1968)『ATTITUDINAL EFFECTS OF MERE EXPOSURE』Journal of Personality and Social Psychology Monograph Supplement,Volume 9, No. 2, Partj2

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この記事を書いた人

株式会社カノン・エージェンシーと株式会社ミライト・レンタリースの経営をしております。本業の傍ら、心理系大学院&fromU & 独学で心理学を勉強中です。みなさんに役立ちそうな心理学に関するテーマをアップします!!

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