心理系研究計画書の目的・仮説・検定の書き方/決め方

多くの心理系大学院では研究計画書の提出は必須になっています。また、卒論のテーマを考えるときにも研究の目的・仮説の作り方で悩む学生は多いのではないでしょうか。
そこで、今回は心理系の研究計画書の目的・仮説の作り方(量)を完全公開(動画)します。
テーマそのものが決まっていない方は、まず
【10分】心学部のレポート、心理系卒論テーマの決め方
をごらんください。



心理系研究計画書(量)の目的・仮説・検定の書き方/決め方





研究目的を立てる

最初は、“あいまいな目的と仮説”で問題ない
方法を考える段階で徐々に精緻なものにしていく

例)意識高い系の人は就職決まりやすい?
“意識高い系”を心理学用語でどう表す?
例えば、「自己効力感」「自己愛」・・・
“就職決まりやすい”をどう表す?
例えば、「就活の期間」「受けた会社の数」「コミュ力」・・・

目的と仮説・分析方法は対応している

先ほどの例は実は仮説
意識高い系の人は就職決まりやすい
“自己効力感の高い人”ほど“早く内定もらえる”
“自己効力感得点が高い人”ほど“会社を多く受けなくて済む”
“自己効力感得点”と“受けた会社の数”の間には負の相関がある
☞ 相関分析

あいまいな目的は連想的に仮説と結びつく

問い「どうやったら自己効力感が高まるの?」
親から可愛がられて育ったんじゃない?
温かい養育体験が自己効力感を高めるのでは?
“養育体験の温かさ”が“自己効力感の高さ”を予測する
☞ 回帰分析

あいまいな目的は連想的に仮説と結びつく

問い「自己効力感って自然と身につかないの?」
加齢とともに身につくんじゃない?
“学年が上がる”につれて“自己効力感が高まる”のでは?
学年がわかれば自己効力感が予測できる
☞ 分散分析
男女で違うんじゃない?
☞ 対応のないt検定

連想なのでどんな仮説を立ててもいい

自己効力感の高い人ほど進学する?
自己効力感の高さで進学するかしないか分かる?
☞ 判別分析
過去の不登校経験が自己効力感の高さに関係する?
不登校経験の有無で自己効力感の高さは違う?
☞ 対応のないt検定

これらの中から今回の研究では何を調べるか選んでまとめる

あとは調べたいことをピックアップして、“目的”としてまとめる
もともと知りたかったことを調べるために、何を使って、どういう風に調べるのか、ということを1対1で対応させて考えるのがコツ
こうすれば自分が何をしているのかわからないということはなくなるはず

コツは“仮説”を“変数”で表現すること

仮説自体はどういう構成概念を使うかによって微妙に違ってくる
仮説は変数を組み合わせて作る
分析方法を選ぶポイントは変数同士の関係をどう見るか
単なる「関連」なのか、「影響」なのか
使用する変数は「量的変数」なのか、「質的変数」なのか

【完全公開】心理系大学院(臨床心理士 公認心理師)の受験は独学可能か?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。