オンライン講義で出されるレポート課題
コロナで大学にいけず、しかもオンライン学習、オンライン講義や授業を生き抜く学生にレポートの書き方を示します。新1年生は特に困ってるんじゃないかな。でも、実は教員も困ってて、もう毎日が授業準備です。
そんな中、教員からそろろそサラリと出てくる呪文「レポートカダイダスヨ」「プレゼンシテクダサイネ」。なかなか破壊力高めです。すみません、教員からしたらこれ慣れた呪文なのでサラリと言っちゃうんですよね。でも気づきました、一部の学生はきちんとガイダンス受けていないのではないかと。
というわけで、「いやいや、プレゼンとかレポートの仕方習ってないし!」という学生のために、取り急ぎ、コロナ時代でも書ける大学にいかないでレポートを書くコツを伝授します。もちろん私も手探りなので、反響に応じて このページも更新していきます。質問やコメント等があれば上のYouTubeにコメントしてもらえれば返します。
前提
おそらく一番大事なこと
それは、仲間です。こんなときだからこそ仲間の輪に入ることが大事です。難関課題を出す教員の周りにはおそらくLineグループなどができているはずです。その輪に入る、あるいは自分で作るのです。誰もこなかったら?大丈夫、私も誰も発言しないグループを2、3作ってしまいました。全然大丈夫の根拠になっていませんが匿名のグループなどでもいいので作ったらもしかしたら情報が集まるかもしれません。
どのレベルを求められているかを把握する
なぜ仲間が必要かというと、あなたが悩んでいることは他のみんなもよくわかっていない可能性が高いからです。 加えて、(私は確実にそうですが)この状況の中で、教員も学生がどの程度の課題レスポンスができるかわかっていないからです。だって、図書館とか行けないし、パソコン能力も個人差があるし。なので、私は日々こそこそSNS等で学生の動向を調査しているくらいです(逆に思った以上に、学生はこの困難な中で勉強意欲に応えてくれてうれしいのですが)。つまり、成績の基準に何か「正解」があるわけでなく、「正解」が作られる世界に等しいかもしれません。(もちろん、シラバスの基準は参考になっていると思いますし、きちんと計画立てている先生もいらっしゃると思います。)
が!少なくとも、周りがどの程度やっているのか、どうしても相対的なものが気になるはずです。そのために、グループを作るだけでなく、教員がどの程度を求めているかを探っていくとよいでしょう。これは平時だと普通に何気なくできるのですが、緊急事態の中では実は大きな障害となっているのです。
レポート・プレゼン課題の種類(レベル)
というわけで、おおまかな課題の種類とレベルを挙げておきます。「レポートしてください、プレゼンしてください。」と課題が出ても、実は教員・学部によってレベルが違っていることがよくあります。これは私が学生のときにもよく感じました。一応の基準を下に示しますが何度もいうように、出された課題がどのレベルであるかの把握が必要です。
レポート(のプレゼン)
何かを報告・主張するために、その根拠を信頼性ある情報源から拾い上げて考察をまとめたもの
調べ学習 (のプレゼン)
既知の事実について調べ、その結果をまとめた文章。
上のレポートとは異なり、考察をする必要はない。
感想文/エッセー (のプレゼン)
主観的かつ根拠を必要としない、経験に基づく内容が主となる
組み立て方
書き方の本は1冊はあるといいので、本屋にいけない状況ではKindle等で入手できるものを読んでおきましょう。
いや!提出明日だから!という人のために、取り急ぎ、組み立て方のおすすめのテンプレートを示します。ここは動画見た方がいいかも。【上の動画4分18~】
主張
レポートやエッセーでは、自分が調査したいこと、気になったことが主張です。調べ学習では、指示された調査内容が主張になります。
根拠
レポートや調べ学習は、信頼性ある学問的根拠、感想文/エッセーは、自分の感じていることを根拠にしてかまいません
具体例
レポートの場合は、情報の客観性が失われることがあるので省略しても良いでしょう。具体例を示す本や論文があると掲載するととても良いです。
別視点・課題
今回の調査の別視点や調査しきれなかったところ、課題を書きます。
まとめ・再主張
さいごに、まとめて終わりです。まとめはできるだけ簡潔がよい。主張に対しての答えが再度明確になっているか、自他が確認する場所です。
①ひとつの課題やレポートに、多くの主張を入れてくる学生が多いです。この記事は必要で、インターネットも必要で、今日のカレーライスも必要です。なぜなら~・・・という課題は読みたくなくなるのでやめてください。基本的に主張は一つです。その主張に、魂込めて信頼あるデータや考察を注ぎこみましょう。
②レポートなのに、感情で訴えるのやめてください。この記事は必要です!だって必要だからです!本当に必要だと思いました!ってレポート結構多いです。
家から論文や本を入手する方法
では、科学的根拠が必要なとき、どうやって信頼性ある情報を集めるか。それは、この2つの記事を参考にしていただきたい。心理学部はもちろん、他学部でもコロナ時代も論文を集めるヒントが載っているはずです。そのうちこの部分は更新するかもしれません。著作権についてもう少し理解が深まったらいろいろお伝えできる幅が広がるかもしれません。
インターネットやYouTubeを根拠にしたらダメ?
教員によります。が教員は文献が基本的に好きです。「どのレベル」を求められているかによるので空気をよんでいきましょう
さらに、この時代になって本当に恩恵をうけるのは電子書籍ですね。私はKindleに本があればすべてこっちに切り替えています。後々、調査等に便利なんですよね。セールも多いし、検索すると意外に探している本があります。
引用の仕方
そして、最後に根拠となる資料の引用の仕方です。これも教員や学部によって書き方に差があるので、聞いてみてください。
ただし、共通しているのは、「引用の仕方」を守らないとひどい目にあうということです。なぜなら、引用をしないと盗みになるからです。これはアカデミックな世界でもっとも怒られるやつで、場合によっては提出課題の評価が0になります。「正しい仕方」がわからなかったとしても、大事なのは『ここは、他の情報から持ってきましたよ』とわかることです。
たとえば、
併存例が高率に認められる原因はいまだ特定されていないが、両障害児やその合併症児とも、障害特性に合わせた介入が不可欠である。たとえば、自尊心が欠如しやすい発達障害児を褒めて育てていくことは重要だが(山田. 2013)、その「褒め方」にも障害特性に合わせた効果的な介入があると考える(鈴木. 2011)
みたいに書きます。
そして、文末に
<参考文献>
山田太郎編著『ほめ方の心理学的視点』、~~~~書房、1995年
鈴木花子『子どもへの効果的な介入法』 、~~~~〇✖出版、2003年
図書
著名(または編集)『署名』、出版社、出版年。
WEBサイト
著者・発行者「ページタイトル」、(URL 閲覧日:日付)
新聞記事
記者、「記事のタイトル」、『新聞名』、発行日、版、貢
雑誌記事
著者「論文名」、『雑誌名』出版年 巻次、貢
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