心理系の試験対策とサバンナの関係





学部の科目修了試験から 公認心理師の試験まで心理系試験の対策はどうしたらいいの?

心理系試験の実際

試験対策をよく聞かれるので、自分なりにベストだと思う方法をシリーズ化。今回は第1回目です。というわけで、心理系試験の対策、勉強法の第一歩をお伝えします。

科目試験は、もちろん自分で勉強しなければなりませんが、大学院受験を独学でやっていけるのかについては下をご覧ください。

臨床心理士/公認心理師 心理 大学院受験の予備校に行く必要があるか

それでは、早速ですが、リンク先の文教大学の過去問をごらんください。文教大学は優しいので過去問を教えてくれてるんですね。心理系大学院試験の代表的な問題です。

参考 文教大学大学院入試案内_過去の入試問題(新しいタブで開く)

おわかりいただけたでしょうか。
論述問題もありますが、その前に心理系試験で必要なのは…

基礎/臨床心理学の 「専門用語」理解です。

心理系試験をたとえるなら…

心理系大学院入試に限らず、学部の科目試験にはじまり、臨床心理士の試験や公認心理士の試験でも「専門用語」を知っていないと、もうそれはスワヒリ語の受験に挑むようなものです。

例えを変えるなら、「論述」は猛獣で、それを倒すための「専門用語」は銃弾みたいなもので、試験の準備に勤しむあなたは、サバンナのハンターとして、銃弾のレパートリーと猛獣狩りのスキルを見せつけてやるのです。

私も、学部からそのサバンナを駆け巡ってきて、 気が付けば何千発の銃弾で猛獣を狩ってまいりました。 院試という崖を上り、修論という滝をくだり、博論という闇を超えました。そして、ようやく引退できるとおもっていたら国家資格化した公認心理師の試験で「現任者枠」というサバンナに連れ戻されて、ベテランハンターだたはずの何人かはサバンナに戻ることさえ拒否し、また他の何人かは事故死に会う(めっちゃ素敵な心理師なのに試験に落ちる)という悲惨な姿も見て来ました。

たしかに、そんな過酷なハンター生活を乗り越えた僕からいわせれば、そのうちいくつかの猛獣は、倒したっきり、現場では一度も出会うことのない珍獣だったことにも気が付いています。では、なぜあの時、必死に覚えさせられたんだ、無駄に殺しをさせられたんだ、ソンディテストとはなんだったんだ、と殺生を悔やむ日もあります。

が!これからサバンナに向かう皆さんはそんなこと言ってられません。

そんな私も猛獣の大量虐殺を重ねた結果、気が付けば、狩る側ではなく、試験や模試を作ったりと猛獣を放つ側になってて、そう、サバンナにシーラカンスやミッキーマウスを放つくらい皆さんを動揺させていることは否めないからです。

とにかく試験を乗り越えたい皆さんは、どんな猛獣が出てきても倒せる銃弾のバラエティーを持つことです。専門用語を理解することです。それが弱肉強食のサバンナで生き残る唯一の方法です。

というわけで、これまで培った私のサバンナ体験から銃弾を磨くための「とっておきの方法」を伝授します。

心理系の専門用語の勉強法

ステップ1 日常語への一言変換

まず、専門用語を勉強するのに大事なのは、

日常語を使って一言で自分なりに表現できるようにしておくことです。

たとえば、「選択制緘黙(文教大学院試1問目)」であれば、
場所によってしゃべれなくなってっしまうこと
などです。

ここで!厳密性が欠ける!緘黙は、『単に喋れなくなることじゃない!』と思ったあなた!正解です。
そりゃ、専門用語を日常語を使って一言で表現するときには多少厳密さが欠けます。

なので、ここは日々アップデートする必要があります。

そのアップデートは、おそらく、自分の日常での体験を通しての理解や、クライアントに情報を伝えるときの工夫からなされることでしょう。この作業を通して専門用語と関わっていると、本当の用語の使い手になれる気がします。

私も、専門の「発達障害」については、
発達の偏り→発達の凸凹→発達のメリハリ→能力の偏り
という表現に変化を遂げてきましたし、最終的に臨床場面での相手に合わせて表現を変えています。

というわけで、一番大事なのは、自分なりの理解を一言で表現できることだと思っています。でないと、専門用語を分からない難しい言葉のまま曖昧にしていたり、一番恐ろしいのは…

将来、クライアントを前にしても「専門(業界)用語」を使い続けるセラピストにはならないためです。シースー食べに行って、「 クサ食べる?」「ギョクは?」「ムラサキ足す? 」だの専門用語しか使わない大将がいたら、そりゃモメるわけですけれど、そんなセラピストにはなりたくないんです。

頑固な職人を攻略する方法

クライアントはたとえばアセスメントの結果を聞くときに、専門家が何言ってるか分からないと思っても聞いてくる人は少ないですからね。 私たちが医者にいっても説明が分からないままに薬もらって帰ることって結構多くないですか?

というわけで、日常語で一言変換していく作業は将来クライアントを前にしたときや、心理アセスメントの説明をするとき、他職種と関わるときに役立ってもくるわけです。

ステップ2 用語をテンプレに沿ってまとめておく

用語は種類ごとに、テンプレ(情報を入れる箱)を作ってまとめていくと楽です。よく文字数を聞かれますが、300文字程度で僕はまとめていきましたが、用語は文字数にこだわらなくてよいと思います。というか、後述するステップ3を意識しながら、日常語で短ければ短いほどよい。

テンプレについては、たとえば、病気系の用語だったらば

  • 症状
  • 有病率
  • 経過
  • 原因
  • 治療

心理検査系の用語だったらば

  • 開発者
  • パーソナリティのどの部分を測定するのか
  • 対象年齢
  • 施行法
  • 分析法

などです。

ただ、ここで難しいのが、必ずしも情報源によって意見が一致していなかったり、情報がなかったりすることです。そこで、「ステップ3 アップデートをする」の考え方が重要になってくると思います。

ステップ3 アップデートをする

ステップ1、2でも伝えたとおり、情報はアップデートしていくことが大事です。逆にいえば、まとめていく段階で完璧を目指さないということです。何気にこれは大事で、一つの用語の厳密性にこだわると前にすすめないし、情報は有機的につながらないし…とにかく、少なくとも自分なりの日常語で一つ一つ理解していって、情報をくっつけていく感じでやると良いと思います。

そのためにも2~3冊はキーワード系の本を持って勉強していくことが「試験」では効率的です。専門書をもちろん読んでまとめていく方がいいのだけれど、とりあえずキーワード集の本に目を通しておいて、他のいくつかの本と同じことが書いてあれば採用すればいいし、違うことが書いてあれば吟味・保留ですすめていくといいかな。

というわけで、当時の僕は、キーワード集でだいたいみんな持ってて、Amazonでも今だトップに出る

臨床心理学キーワード (有斐閣双書―KEYWORD SERIES)

とか

臨床心理士・指定大学院合格のための心理学キーワード辞典

を使ってました。

そして、院試間際にゼミの先生に「これを使いなさい!」と渡されたのが

心身医学用語事典

↑たしかに、治療とか査定については厳密にキーワードが解説されています。

以上、ご参考までに。

というわけで、今回はここまで。シリーズの第二弾はおそらく論述の攻略を考えます。質問がある方は、コメントや公式ラインまでどうぞ。

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