愚痴を言うデメリットは?
周りの人に愚痴言ってませんか!?
みなさんも、職場や人間関係などの愚痴たまってませんか!?
例えば、仕事をしていたり、生活していると、嫌なこととか、面倒くさいことがあって、ついつい周りの人に愚痴ってしまうことがありますよね。
仕事や人間関係に対して何の不満もない…という人はなかなかいないハズ。
でも、愚痴はあまり言わないほうがいいじゃないかな…ってなんとなく理解しているとは思いますが、わかっていてもついつい言ってしまうのが愚痴なんですよね。
たとえば、あなたが周りに愚痴を言い続けていると、あなた自身の印象悪くなってしまったり、めんどくさい人だなって思われてしまったり、最終的には周りの人が離れていってしまったり…
あまり良いことはないハズでです。
それでも、愚痴って「話すとすっきりするし、ストレス解消できるんだよ」って思っていませんか!?
でも実はそれ、あなたの「思い込み」かもしれません!!
…ということで、今回は「なぜ愚痴を言ってはいけないのか!?」その心理学的な2つの研究を中心に解説していきます。
愚痴と日常会話で解消できるストレスは変わらない!?
嫌なことやつらいことがあったとき、他人に愚痴や悩みを聞いてもらいたいと思う人は多いと思います。
話を聞いてもらうとスッキリするし、ストレス解消できると思われがちですが…それは単なる思い込みかもしれません。
なぜなら、人は愚痴と普段の会話で発散できるストレスは変わらないことが心理学研究でわかっています!!
ルーヴァン大学の心理学者ゼック氏とリメ氏は、ある心理実験を行っています。参加者の1つ目のグループには、その辛いできごとについて話してもらい、2つ目のグループには、その人のごく典型的な1日の過ごし方について話してもらいました。
つまり、「悩みを打ち明ける」グループと「悩みを話さない」グループに分けたということになります。
そして、その1週間後と2ヶ月後に参加者全員を集め、その時点で感じている幸福度についてのアンケートをとりました。
その結果…悩みを打ち明ける第1グループも、なんでもない1日について話した第2グループも、実際の幸福度について「違いはなかった」そうです。
つまり、こうした研究結果から考えても、つらい経験や嫌なことがあった時に、人に打ち明けるのは、幸福度の観点から考えると、あまり意味のない行為になります。
グチればグチるほどストレスが溜まる!?
また、愚痴を言っていると、脳内にドパミンという快楽物質が出るといわれています。
でも、同時にコルチゾールも分泌されるそうです。
つまり、愚痴をいっていると…「スッキリした」とストレス発散できたように感じるんですが、同時に知らぬ間にストレスが溜まってしまうということです。
そして、その愚痴によって溜まったストレスを発散するために、またグチをいうという「愚痴のネガティブスパイラル」に陥ってしまうことが、ついついグチをいってしまう正体だと考えられています。
とはいえ、嫌な出来事は話したくなるとのが人というものです。
ではいったい、悩みや愚痴がたまったときには、どうしたらいいのでしょうか?
「書く」方がストレス発散できる!?
嫌なことは、話すよりも「書く」ことが有効なようです。
これを心理学用語で「筆記開示」といいます。
根拠については別動画で詳しく解説しますが、テキサス大学のペネベイカ―氏などの研究によってわかっています。
そのほかにも、「読書」や「散歩」も効果的です。これもサセックス大学の研究によって、ストレスの軽減効果が高いことがわかっています。
なので、ストレスを感じた時には人に話すではなく、そのモヤモヤを紙に書き出したり、読書や散歩をして…自分自身と向き合うことをおすすめします!!
ちなみに、私アオジュンは普段紙とペンを持ち歩くのが面倒なので…モヤモヤした時は、紙に書き出す代わりに、スマホのメモ機能を使って箇条書きでうちこみます。
そうすると、スマホを打っているうちに、そのモヤモヤのほとんどがいつも「…まいっか!!」って不思議となるんですよねー!!
なんでスッキリするのかな…って私なりに考えたのですが、愚痴って人に話すと、自分を良く見せたいから、自分の都合がいいように情報を改ざんしてしまったり、話の論点がそれてしまったりするんですよね。
でも、文字におこすと自分しかみないものなので、事実を正確に書き出すことができるし、文字という形で可視化できるので、より客観視に考えられて、頭の中を整理できるからなのかなって思っています。
そして、私は最後にこのモヤモヤの原因は、自分が行動してコントロールできる問題なのか、そうでないか分けます!!
そして、自分がコントロールできる問題だけ考えるようにしています。
そうすると、モヤモヤの原因の大半が、自分が考えても仕方ないことがほとんどなんですよね。
なので、個人的には本当におすすめです!!
騙されたと思って一度トライしてみる価値はあると思います!!
さて、ストレス解消するために、人に愚痴ることの効果の無さをお伝えしましたが…ここからは、人に愚痴を話すことについてのデメリットをお伝えします。
悪口を言われた人より、言った人の方がマイナス!?
同僚や上司、友だちとの人間関係がうまくいかず、思わず悪口を言ってしまったという人は多いと思います。あなたの愚痴を聞いてくれた人は、共感してくれるかもしれません。
でも実は、話を聞いてくれたその人は…あなたに悪口を言われた人よりも、悪口を言ったあなたに対して悪い印象を持ってしまうかもしれません!!
人間は、聞かされた悪口の内容を忘れても、悪口を聞かされた事実は忘れないことが心理研究でわかっています!!
アメリカのオハイオ州立大学のジョン博士による心理実験を紹介します。
まず、参加者たちに対して、ある映像を見せます。
役者Aが、その友人Bについて話す映像です。
友人に関する話の一部には、かなり不愉快な内容も話しました。
たとえば、「Bは動物が嫌いで、今日も買いものに行く途中で子犬をみたら、蹴飛ばしてた」などというふうに…
参加者はその映像を見た後に、そのAについての印象を聞いたこところ…
意外な結果、Aによって参加者たちが批判されたわけでもなく、批判したのは参加者たちの知らない人物Bだったにも関わらず、参加者たちは一致して悪口を言っていたAを嫌な人間と感じたのです。
…なんだか納得いかない結果だと感じると思います。
他人の悪いうわさ話よりも良いうわさ話!?
実は、この現象は「自発的特徴変換」と呼ばれる心理効果が作用しています。
簡単にいうと、あなたが第三者の悪口をいった場合、聞き手は無意識のうちに、あなた自身をその第三者と結びつけ、その悪い特徴をあなたに「重ね合わせてしまう」というものです。
こうした研究結果から考えても、悪口は言われた側より言った側の方にダメージを与えてしまうことがわかります。
なので、もしあなたが友人や仲間から好意的にみられたいのであれば…愚痴は言わないほうがいいかもしれません!!
そして、先ほどの「自発的特徴変換」を逆手に使ってみることがポイントです!!
簡単にいうと、うわさ話や雑談をするときには、友人や仲間の「長所」や「良い言動や行動」について話しましょう!!
そうすれば、「自発的特徴変換」の効果がプラスに作用し、あなた自身もその長所を持つ、良い人間であるとみられることになります。
まとめ
…というわけで、今回のまとめ!!
「愚痴をいってはいけない理由」は2つ!!
まず1つ目は、「愚痴と日常会話で解消できるストレスは変わらない」
大きなストレスを感じた時には人に話すのではなく、その悩みを紙に書き出したり、読書や散歩をして自分と向き合うことが効果的です。
2つ目は、「悪口を言われた人より、言った人の方がマイナス」
うわさ話や雑談をするときには、友人や仲間の「長所」や「良い言動や行動」について話してみると、あなた自身の印象がぐっと上がります!!
かかりつけの「心理士」はいますか!?
最後に…
アオジュンの個人的な意見としては、頭ではわかっていてもやっぱり愚痴は言いたくなるものですよね?
どうしても愚痴を言いたくなった時は我慢し過ぎず言っても良いと、アオジュンは個人的に思います。
愚痴を聞いてくれる相手がいることは本当に素晴らしいことです。
そんな頼れる相手がいる方は、無理せず愚痴を聞いてもらってください。
でも、中には愚痴を安心して吐き出せるような相手がいない人もいるかと思います。
その場合は、言う相手や場所、タイミングなどに配慮する必要はあります。
例えば、友人や職場の同僚、利害関係が絡む相手などに愚痴をいうのは、相手に不快な気分にさせる可能性も高いですし、また、愚痴を聞くのは思いのほか労力がいるので、相手に負担をかけることにもなります。
そして、なんといっても、職場内などの利害関係が絡む相手に言う場合には、うわさが流れてしまうリスクも伴います。
なので、愚痴を安心して吐き出せるような相手がいない人や上記のリスクを考えると、アオジュンは「カウンセリング」をおすすめします。
近年では、「オンラインカウンセリング」も普及してきているので、気軽にできるようになりました。
また、病気にかかった時にかかりつけの主治医がいるように…
モヤモヤした時やいざと言う時に吐き出せる、「かかりつけのカウンセラー(心理士)」を日ごろから見つけておくことも重要です。
ちなみに、この「愚痴を言ってはいけない理由」はアニメーション付き動画として、YouTubeで解説しています!!
よかったら併せて見てみて頂けると、幸いです!!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!
心理学研究所アオジュンでしたーーーー!!
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